EXPOで必ず見るおじさんがいる

最初の出会いは97年の9月
オリンパスの新製品発表会だった
てっきりフリーの出張イベント屋かと思った

この時の印象はスマートなマジシャン以外の何モノでもなかった

観客の中から私がだまされ役として選ばれるという
生涯あり得ないと思われていたことが起こったので、よく覚えている
これは私と手錠で繋がっているハズのおじさんが、いつの間にか別人と入れ替わるという
オーソドックスなマジック

しかし、このおじさん、以降、2ヶ月に一度は私の前に現れる・・・
ニューヨークで行われるEXPOなら、PC EXPOやInternet Worldといったメジャーなものはもちろん
Java One EXPOとかSeyboldといったマイナーなものにも必ず登場
果てはラスベガスのCOMDEXにも現れた

大体EXPOなんて、知り合いが出展しててもなかなかみつけられないものなのに
何故か必ず見かけてしまうのである・・・

EXPOで見る彼はスマートなマジシャンとはほど遠く
初日から声を枯らして絶叫している
客のノリを無視してYMCAを踊っていることが多い
Macworld EXPOにも、もちろんいた
前列の客の腕をつかみ、無理矢理YMCAをやらせている
右端に写っている客はちゃんと自発的に踊ってくれているようである
我関せず、といった様子のスタッフのねえちゃんが、なんとも

彼の正体は一体・・・


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