監督:西川美和
出演:オダギリジョー
香川照之
伊武雅刀
熟練俳優陣の見事な演技は一見の価値がある。特にオダギリジョーと香川照之は、静の演技も動の演技も、どちらもすごい迫力。細かい描写が芸術的というか小説的で美しい。
でもちょっと終わり方がなぁ、私好みではなかった。説明的なカットがところどころに入るくせに、最終的な判断は観客にゆだねる。分からせたいのか、わざとあいまいにしているのか、はっきりしてくれ・・・
それにしても、兄弟がいないのも(親の期待を一身に背負って)それなりに大変だけど、いたらいたで常に比較の対象になって大変そう。周囲が思う以上に本人たちは常にお互いを意識して、比べて嫉妬したり、かなり深いモノがあるんだろうな。
本筋とは関係ないってことなのかもしれないけど、死んじゃった女の人への愛情というか執着が兄弟どちらにもほとんど感じられなくて、なんか可哀想・・・。特に兄のほうは、ずっと好きだったんじゃなかったんかい?!
鑑賞日:2007年4月5日
製作:2006年・日本