監督:藤井道人
出演:綾野剛
尾野真千子
舘ひろし
磯村勇斗
「ヤクザと家族」って、なんかダサい変なタイトルだと思っていたのだが、「ヤクザand家族」じゃなくて「ヤクザが家族」っていう意味だったのか・・・(だよね?)。それにしても変なタイトルだ。別のフィルムのタイトルもじりだという説もあるようだけど。
今、流行の言葉で言うと「親ガチャ」で外れた人たちの悲惨な人生の物語。救いがなくて悲しい。地方都市のちょっとさびれた、でも美しい景色が、郷愁を呼び起こす。
市原隼人はイキがったりキバったり堅気じゃない役の印象が強いので、普通に髪の毛を下ろしている姿が新鮮。
ヤクザがどうなろうと自業自得だし、ぶっちゃけ、ヤクザという生き物がこの世から消滅しても全く構わない。しかし、その代わりに「半グレ」という、ヤクザ以上に質(たち)の悪い奴等がのさばるのでは、何の意味もないわな。
クソな親のためになにゆえ自分を犠牲にして復讐なんぞ考える???、とか、普通、おろすだろ、とか、アングラファイトは色んな意味であまりに非現実的、とか、突っ込みどころはいろいろあるが、そこそこ楽しめるし、映像が美しい。
鑑賞日:2021年10月4日
製作:2021年・日本