監督:中川龍太郎
出演:松本穂香
光石研
渡辺大知
樫山文枝
昭和感バリバリだけど、映画が作られたのは新しい。どんどん消えてゆく東京の古い町並みも、静寂が美しい野尻湖の景色も、とても愛おしい。
決して住み心地がいいとは言えないような古い家も、昔ながらの飲み屋横町も(ところ構わずゲロゲロ吐くのだけは止めてほしい・・・)、妙に懐かしくて胸を締め付けられる。
徳永えりと忍成修吾が出てきた場面だけは非常にイラついたけど、それ以外のシーンは全部好きだな。
愛しいものも憎いものも、形あるものは皆、いつかは消えてなくなる。命あるものはすべて、いつかは死ぬ。時は止まらない。諸行無常である。
しばらく前に、Google Mapに亡くなった家族が写っていたという話がネットで話題になっていた時、ご多分に漏れず、自分も(一人で住んでいた母が4年前に亡くなり売却した)実家を検索してみた。そうしたら、亡くなった家族が写っていたどころか、実家が壊された後に2軒の家が新しく建てられていて、ちょうど売りに出されているところだった(売り物件の看板が立っていた)。そんなことを思い出しながら、しみじみと鑑賞した。
鑑賞日:2021年4月9日
製作:2019年・日本