監督:JOHN MALOOF
CHARLIE SISKEL
出演:VIVIAN MAIER
JOHN MALOOF
DANIEL ARNAUD
偶然、VIVIAN MAIERが撮ったネガを手に入れたことから、まるで彼女に憑かれたように彼女について調べていく主人公の情熱がすごい。作品を集めるに留まらず、興信所顔負けに彼女について調べ尽くし、ついには彼女の家族の出身地である欧州山間部の小さな村にまで出かけていく。一体全体どれだけのお金と時間を遣ったんだ?! 彼女の作品はメジャーになり、この映画も評価されたから良かったようなものの、元々かなりの資金力がなかったらできない芸当であるな。
謎の写真家、VIVIAN MAIER。写真の構図は天才、そしていかなる場面でも冷静に写真を撮り続けられる図太い神経を持ち合わせた、たぐいまれなる写真家。しかし、優れた芸術家は変人であることが多いように、彼女もかなりの変人だった様子。特に年取ってからの彼女は、精神異常の域に入っていたと考えられる。生誕にも親族にも謎が多い。それを調べていく過程は探偵物のようで面白いが、そもそも芸術に疎く、彼女に何の共感も抱けない私にとっては、「まあそこそこ」・・・の映画でありました。
鑑賞日:2016年4月6日
製作:2013年・アメリカ