☆ ヴィタール

監督:塚本晋也
出演:浅野忠信
   柄本奈美
   KIKI
   岸部一徳

 ロサンゼルス郡図書館のオンラインレンタルにあり、短い作品だからとちょっとした空き時間にお気楽に見始めたのだが、途中でかなり苦痛になってよほど見るのを止めようかと思ってしまった。がんばって最後まで見たら、最後の10分間だけは(最近の自分の体験と重ねているだけかもしれないけど)そこそこ良かった。エンディングのCoccoの歌声も心にしみた。

 出てくる人間は、基本的にみんな不気味。浅野忠信は感動的なほどにロン毛が似合っていないし、あんなに毛深かったっけ??? 柄本奈美は病的にガリガリなところは役柄に合っているとしても、ゾンビ踊り(?)が意味不明で不気味。KIKIは、もう顔からして超不気味だし、そのくせ声だけは妙に可愛くて合ってないし、劇中のキャラも超ウザい。おまけに、なんであんなに皆して、首締められて高揚する趣味があるわけ? そんなヤツ、いるんだろうけど割合的にものすごく少ないと思うけど。

 主人公の両親も、彼女の両親も、これまた陰鬱で不気味。

 あの個性派俳優の岸部一徳が、超普通で輝くような優等生に見えてしまったという・・・。余談だけど、岸部一徳の声って実に特徴的、姿が見える前からすぐに彼だと分かる。

 4本の煙突の意味は、今いち分からん。

 収穫は、献体がどのように使われているのか分かったこと。主人公の、自分の記憶って一体何なのか?!という葛藤には、なんだか共感。私も、夢か現実か分からない記憶が浮かぶこと、よくあるよ。

鑑賞日:2018年2月7日
製作:2004年・日本


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