監督:英勉
出演:北村匠海
山田裕貴
吉沢亮
磯村勇斗
原作は未読、アニメ版はすべて視聴、という状態で見た。最初と最後はきれいにまとめてあって、うまく2時間に収めてあったものの、編集段階の苦労がしのばれる出来映え。苦労というか、葛藤というか、最後は時間に追われて「もうこれでいい!」とグダグダだったのではないかと予想される。
山田裕貴は「主人公ですか?!」というぐらい、一人目立っていたし雰囲気も演技も申し分なし。北村匠海も、まあまあ良かったと思う。原作のマイキーは実写化不可能だから、あれでも随分と似せるために頑張ったのだろうし、吉沢亮で良かった。
それにしても、アッくん(磯村勇斗)以外のタケミッチの仲間、ロクに顔すら写らなくて、眞栄田郷敦を使う必要ある??? ハンマ(清水尋也)とかキサキ(間宮祥太朗)とか、アニメでは重要な役割だけど、この映画にはまったく要らないというか、役者の無駄使いというか、キサキなんか特に名前だけ半端に出して消化不良になるぐらいならいっそ登場させないほうが良かったんじゃない??? まあ、そうなると現代のアッくんの演出も難しくなってくるし、どこまで切るか、難しい判断になってくるんだろうけど。
それにしても、明らかにアニメや漫画を見て(読んで)いる人を対象にした映画なのに、コアな原作のファンには総スカンを食らいそうな内容。だからといって、アニメや漫画を知らない人が見たら訳が分からないだろう。どっちつかずというか、思い切りが足りないというか、微妙な感じ。ま、我が家ではいろいろ突っ込みながらそこそこ楽しく観賞したからいいけど。
しかし、イケメンを封印した(?)鈴木伸之のキヨマサが実に不気味で、鈴木違いの亮平かと思うような異様な迫力で、少し感動した。
鑑賞日:2021年12月29日
製作:2021年・日本