☆ THE TITAN(タイタン)

監督:LENNART RUFF
出演:SAM WORTHINGTON
   TAYLOR SCHILLING
   TOM WILKINSON
   AGYNESS DEYN

 相当に悪趣味だけれど、かなり不気味なので怪奇映画としてならそれなりに評価できるかも。

 そもそも、設定があまりにも荒唐無稽過ぎて、ナンセンスにも程がある・・・。(細かいことを言えば、浴室更衣室が男女一緒ってのも、あり得ないし)

 こんなふざけた計画、副作用なんて当然ありまくるだろうし、死ぬことだってあるに決まってるだろ! 計画聞いた段階で、バカでも分かる。

 主人公が「子どもがいないなら計画に口を出すな」みたいなこと言うけど、まったく逆だろ! 子どもや愛する家族がいればこそ、こんな作戦に誰が参加するか!

 ってか、こんなふざけた計画に膨大な予算遣って、一体全体「誰得」だよ?! いわゆる「マッド・サイエンティスト」の自己満足?! それを人類の希望って、どこがだよ?!

 終盤「ザ・フライ(1986年)」チックな「おどろ悲し」さが漂ってきて、あそこで終わっていたらホラーとしてそれなりに良かったのに、結局最後は再び荒唐無稽に逆戻り。もはや人類ですらなくなって、どこがどう「人類の」希望なのか?

 あんな別の生き物になって、辺境の衛星に移住してまで生き延びたいヤツがどこにいる! それ以前に、ほとんどの人間は「改造手術」の途中で死ぬし・・・。真面目に考えるのもバカバカしいが、もしあの状態で子どもを作ったら、子どもは最初からあんな風に産まれてくるのか?! そもそも生殖能力があるのか?!(「人類の希望」なんて言いやがるのなら、そこが一番大事だろう!!!)

 そもそも、人類なんぞ、とっとと死に絶えろ! 地球に住めなくなって宇宙に出ていくっていうのは、非常によくある展開だけど、地球を滅ぼしてしまうような愚かな種類の生き物である人類なんか、とっとと絶滅しろよ! 何で生き延びなきゃならんのだ!

 とにかく、最初から最後まで強烈な嫌悪感を抱き続けながら見ざるを得なかったのだが、製作側はブラックユーモアとして作っているんだよね、きっと・・・。(せめて、そうであってくれ・・・)

鑑賞日:2018年5月26日
製作:2018年・イギリス/スペイン/アメリカ


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