☆ THE THIN RED LINE

監督:TERRENCE MALICK
出演:SEAN PENN
   JAMES CAVIEZEL
   ELIAS KOTEAS
   BEN CHAPLIN

 第2次大戦におけるガダルカナル島での米軍対日本軍の戦いを描いている。むごたらしい光景の合間合間に映し出される美しい自然や無垢な野生動物の姿が、人間のおろかさを無言で語りかけてくる。戦争に正しい戦争などなく、どっちかが悪いのではなくて戦争自体が悪なのだと、教えてくれる。

 人類なんて、いずれは滅びる。他の現存するすべての生物だって、いずれは滅びる。戦争をしなくたって、生あるものはいつかは死ぬ。それでも戦争は、おろか以外の何物でもない。

 いずれ死ぬのに、なんの意味があって生まれてきて、どうして泣いたり笑ったり怒ったりするのだろう。頻繁に入る独白が、実に真理を突いている。

 日本兵役にちゃんと本物の日本人を使っているらしく、セリフの日本語が普通だったので、日本人としては興ざめさせられずに済んでなお良かった。

鑑賞日:2004年7月24日
製作:1998年・アメリカ/カナダ


− ビデオ感の目次に戻る
− 映画関連コーナー目次に戻る
− トップに戻る