☆ 心霊写真奇譚

監督:白石晃士
   山本清史
   寺内幸太郎
出演:三宅梢子
   仲村瑠璃亜
   松山まみ
   優木まおみ

 LA郡図書館にDVDがあったので何となく借りて見た。いわゆるVシネなのかな? 心霊写真にまつわる5話のオムニバス映画なのだが、全体に意味不明。ぶっちゃけ、テレビ番組「世にも奇妙な物語」のほうがよほど質が高い。

 要は、いわゆる「投げっぱなし」の作品で、回収する気はまったくないらしい。こんなんでいいんなら、ホラー映画なんて誰でもいくらでも作れるよなぁ。

 第一話の「被写体のない写真」なんて、最初から最後までまったく意味不明。確かにまあ、暗い場所で一人で見れば意味もクソも関係なく少しは怖いかもしれないが、理解は不能。「タスケテ」じゃなくて「タシケテ」なのは、何か意味はあるのかね???

 第二話「見ている」は、発端の写真からして不思議ではあるけど怖くないし、別に心霊写真じゃないと思うけど。これも第一話ほどじゃないけど、やっぱり意味分からん。

 第三話「思い出のポラロイド」は、唯一、正統派の心霊写真にまつわる怪談。ありがちだけど。

 第四話「望遠男」は、ひとひねりされた心霊写真のお話だけれど、現実に起こりそうで実は一番怖いかも。

 第五話「届けられたモノ」も、最初の二話同様に説明ナシの投げっぱなしで、なんだかなぁ。もうちょっと説明してくれたらかなり怖くてデキのいいお話になりそうなのに、残念。

 というわけで、見る価値があるとすれば後半の三話かなぁ。あまりに消化不良なので、ネタばらしや解説がないかと検索しても、マイナー過ぎて出てこないし・・・(苦笑)。

 内容とは関係ないのだが、DVDなのに画質が異様に悪かったのは何故なのだろうか? 何度もコピーしたVHSみたいだった。まさかとは思うが、「ブレア・ウィッチ系」狙い? パッケージや英語字幕の英単語の間違いもあったし、いろいろな意味で品質が悪い。これがアメリカの図書館にあることが不思議なのだが、それまで日本の映画やドラマを見たことがない人に、これをもってして日本の映像業界の質を判断されたりしたら非常に嫌だなぁ。

鑑賞日:2020年2月29日
製作:2006年・日本


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