監督:是枝裕和
出演:リリー・フランキー
安藤サクラ
樹木希林
城桧吏
「blank13」から立て続けに「甲斐性無しだけどお人好し」なリリー・フランキーを見てしまった。この人は、「凶悪」の時みたいな狂った役がお似合いだと思うんだけど・・・
テーマも微妙に「blank13」と被っていて、人はあんなすさんだ生活を続けながら、あんなに穏やかに、他の人に優しく、怒鳴ることや暴力を振るうことがないのはもちろん、怒ることすらせずに生きられるのか?!ということを、しみじみと考えてしまった。
どいつもこいつもストレスまみれ、我が子虐待ニュースが後を絶たない昨今では、血のつながりなんか何の意味がある?! いやいや、あの家族(もどき)はお金がないが故にインターネットやパソコンや(亜紀以外は)スマホなどの電子機器と無縁に「昭和な」生活をしていたから、逆に心の余裕があって精神的に豊かだったのか・・・???
彼らの言動はもちろん褒められたことではないんだけど、あんなに優しく生きられたら幸せというか、生まれてきた甲斐もあるってもんだろう。なんとも不思議な後味の「ファンタジー」である。
ラストシーンで少女が見たものは果たして・・・
#城桧吏、可愛いな・・・♪
鑑賞日:2019年3月3日
製作:2018年・日本