監督:クォン・オスン
出演:チン・ギジュ
ウィ・ハジュン
キル・ヘヨン
パク・フン
まさに、殺人鬼から逃げる夜、タイトルそのまま。それ以上でも、それ以下でもない潔さ。(原題は知らないケド)
殺人鬼の背景の掘り下げなどは一切なく、また殺人鬼も本当にタダの殺人鬼。普通、シリアルキラーでもサイコパスでも、殺す相手の選択基準とかこだわりとか、何かしらあると思うのだが、この殺人鬼には何もない。警官の前にも平気で姿をさらし、ただ目の前に殺せる人がいれば片っ端から殺すだけ・・・という素晴らしさ。
そして聾唖者というハンディを背負った主人公がひたすら逃げるという、ゲームのような展開。
途中、「お兄ちゃん、早く来て!!!」と手に汗握るも、期待を裏切らずに(?)お兄ちゃんがまたクズ野郎だったりもして、ぶっちゃけ概ね予想通りに展開するのだが、主人公が可愛いので意外に楽しめてしまう。
104分と短めで、ちょっとした空き時間にお気楽に見られるのもいい。最近は2時間超の長い映画が多くて、見たいと思っても構えてしまってなかなか見始められないから、こういう短くても楽しめる映画は貴重です。
鑑賞日:2023年7月15日
製作:2021年・韓国