監督:常盤司郎
出演:染谷将太
戸田恵梨香
斉藤由貴
永瀬正敏
おそらく以前、どこかで高く評価されているのを目にしたのだろう。自分用の「見たい映画」リストにあったので、たまたまこのタイミングで内容をあまり知らずに鑑賞。
ほどなく「ああ、誰かが死んで親族が集まって、という、よくあるパターンね」と分かり、多少興味が薄れたものの出ている役者が巧者ばかりなので見続けてみることに。
子役を含めて皆うまいし、前半はなかなか楽しく見ていた。
しかし中盤で、斉藤由貴演じる子連れで再婚した母親が、前夫が死んだという知らせに泣き崩れ、しかもそのまま子どもを置いて何日もいなくなってしまうという展開に、一気に興味がしぼんで萎えてしまう。子連れ再婚しておいて、前夫が亡くなって泣き崩れるだけでもあり得ないほど今の家族に失礼だと思うのだが、それで3人の子どもを置いてどっか(前夫の亡骸のところ?)に行っちゃうなんて、今の家族のことをどれだけ馬鹿にしているのか? 失礼にもほどがある、いい加減にしろ、と、腹が立って仕方がなかった。(しかも演じてるのが斉藤由貴だし)
さらに、それでどうして母親の連れ子の息子が今の家を出て行かなければならないのかも、さっぱり分からん。
・・・これらの謎は、終盤で母親の口から説明されるのだが、これがまた、怒りの炎に油を注ぐようなムカつくお話で・・・。(しかも演じてるのが斉藤由貴だし)
まあ、つまらなくはない。退屈はしないけれど、こんなひどい話を、まるでほのぼのとしたいいお話みたいに見せられてもねぇ・・・。
鑑賞日:2022年2月9日
製作:2019年・日本