監督:FLORIA SIGISMONDI
出演:KRISTEN STEWART
DAKOTA FANNING
MICHAEL SHANNON
伝説の女の子バンド、ランナウェイズ。彼女らの熱烈なファンでなくても、あの時代に洋楽ロックを愛した人々にとっては、この映画は非常に愛おしい作品であるはず。冒頭からスクリーンより溢れ出る若いエネルギー、見ているこちらは「いつ、どうやって彼女らが出会うのだろう?!」とワクワクドキドキ、伝説の名曲(?)「Cherry Bomb」誕生のシーンでは期待と興奮でゾクゾクと鳥肌が立ってくる。
ファニングもいいけど、ジョーン・ジェットそのもののスチュワートが素晴らしい。彼女たちといつまでも一緒にいたくて、映画が終わってしまった時は「もう終わり?!」という気分でとても寂しかった。
それにしても、彼女らが本国より日本で人気があったとは知らなかった。しかも、結成当時の平均年齢16歳だったとは・・・。小学生だった自分にはとっても年上のお姉さんたちに見えたし、後になってからもいいとこ20歳ぐらいのグループだったんだろうと思っていた。そうやって考えると、ジョーン・ジェットって若い頃からものすごい才能だったんだね。それと全員下着で演っていたイメージがあったけど、下着で出ていたのはボーカルのシェリーだけだったのか。それにしても弱冠16歳で酒と薬におぼれる日々とは・・・。まあ当時のロッカーって、多かれ少なかれそういうところがあったんだけど。酒や薬が原因で若くして死んじゃった(伝説になっちゃった)人も多いし。
映画には出てこないけど、ボーカルのシェリーが後にシェリー&マリーとして来日した際、NHKの「レッツゴーヤング」に出演して歌っていた姿をはっきり覚えている。お人形さんみたいにきれいなお姉さんたちだなぁ、と思ったけど、あれはドラッグから抜け出せなくて苦しんでいた頃だったんだねえ。しみじみ・・・
(ちなみに☆☆☆は「あの時代に洋楽ロックを愛した人々」向け評価、それ以外の層にとっては☆☆だろうな)
鑑賞日:2011年4月27日
製作:2010年・アメリカ