監督:行定勲
出演:二階堂ふみ
吉沢亮
SUMIRE
上杉柊平
時代設定は90年前後、舞台は特定されてはいないが川崎あたりか? ケータイもメールもない時代がまぶしくて懐かしい。
それぞれに悩みを抱えて生きる高校生たちの群像劇・・・と言ってしまうと元も子もないのだが、ぶっちゃけ、かなり現実離れしている。どんなガラの悪い地区か知らないけど、「普通の」(どう見てもヤクザの舎弟などには見えない)高校生がコカインとかやらないし、ラブホにも行かないし(そんな金、「普通の」高校生持ってないし)、あんな厚化粧で高校行くのかよ・・・??? いやまず何より、死体見つけて喜ばないし放置しないし隠さないし・・・
そもそも誰も高校生に見えないのはご愛敬だが(未成年にあんなシーンは演じさせられないから当たり前)、二階堂ふみの脱ぎっぷりの良さにはびっくりした(しかもなんか全然エロくなくて、妙に強そうだし)。
定期的に挿入される、監督による主要キャストに対するインタビューも、意図がよく分からない。すべてをシーンで描く時間はないから、登場人物自身の言葉でストーリーを補ったということか。
などと、いろいろ文句を書いたけれど、実はなかなか面白かった。半分ずつ2夜に分けて見ようと思っていたのだが、途中で止められなくてつい最後まで一気に見てしまった。時代の雰囲気、全編に渡る暗さ、登場人物たちの痛々しさ、全部なんだか愛おしい。
鑑賞日:2019年4月18日
製作:2017年・日本