監督:大友啓史
出演:木村拓哉
綾瀬はるか
伊藤英明
中谷美紀
エンドロール前の最後10分が好き。
前半は戦国時代のラブコメといった感じ。後半はなかなか素直になれない二人の悲恋物語(の割に、2人の心情の描写などがあまりないのだけれど)。戦国武将の物語だけれど、主題は恋愛なのでいわゆる「戦(いくさ)」のシーンはほぼない。
それにしても途中までエピソードが細切れな印象で、それぞれのオチがないまま唐突に次の時代のシーンに入ってしまうので、「え? それだけ?」という感じで戸惑った。これって私が歴史に興味がないせい?
特に盗賊の村のようなところに迷い込んだエピソードなんか、オチはないんかい??? というか、単に二人を興奮させるためだけのエピソードかい!? あんなに老若男女問わず村人を殺傷しまくって、いくら昔でも後々何か問題が起こらなかったのかと心配になるわ。
あと、二人の外見以外の魅力があまり描かれておらず、どうして二人がそんなに惹かれ合うようになったのかが良く分からない。特に濃姫は、あれじゃあ信長から見たらただのムカつく女じゃん。「ずっと好きだった」なんて、本人に向かって言わなかったら意味ないだろ! まあ恋愛は理屈じゃないし、外見が良ければ十分じゃないかと言われてしまえばそれまでなのだが・・・。
結論、そこそこ面白いけれど、少し物足りない。長いのに、いろいろ描き足りていない。ま、キムタクは特別ファンではないが嫌いじゃないし、綾瀬はるかと伊藤英明は大好きなので、見て良かったとは思う。
鑑賞日:2023年7月23日
製作:2023年・日本