監督:鈴木卓爾
出演:大西礼芳
井浦新
金井浩人
水上竜士
プロと京都造形芸術大学映画学科の学生が一緒に作った映画なのだそうだが、ほんっとつまらん。今時、高校生の学園祭映画でももっとマシだろ。ってか、監督、本当にプロ??? 嵐電(路面電車)が大好きで、京都の町や自然の風景を眺めているだけで楽しめる人以外にとっては、まったくもって時間の無駄。
開始後10分で見るのを止めたくなった。ぶっちゃけ、井浦新が出ていなかったら本当に止めてた。井浦新がそのうち何か楽しませてくれるんじゃないかと期待して(我慢できなくなって中断をはさみながらも)がんばって最後まで見たけど、やっぱりただの時間の無駄だった。
撮影所に弁当配達に来て、いつまでも居座ってんじゃねぇよ! 普通ダッシュで仕事に戻るだろ! あんな連中、150%仕事クビだし、罰金もの! 撮影スタッフも、弁当配達に方言の指導を頼むな! あり得なさ過ぎる!
そもそも、どうするとここまで地味で冴えない出演者を揃えられるのか、感動的ですらある。主人公(大西礼芳。製作側は、唯一知名度がある出演者の井浦新を主人公としているようだが、どう見てもメインキャラは大西礼芳でしょう)からしてブスだし、ブスの自意識過剰は見ていて本当にイライラする。というか、てっきり木南晴夏だと思って見ていたのだけれど、大西礼芳って人なの? 木南晴夏のほうが、まだ少しは華があるか。で、その相手役も限りなく地味だし、井浦新の妻役にいたっては母親役にしか見えない。高校生カップルなんかは論外レベル。わざわざあえて不細工を選んで出演させてるんかい?! とにかく、井浦新を除く主要キャラが見るに堪えない。
ストーリーも、途中で時折はさまる幻想(?)も、実に中途半端。ファンタジーにしたかったのだろうが、そもそもあんな不細工ばっかり出てくるファンタジーなんてあり得ない。ただのリアルじゃん。
何かのランキングで上位だったから見たのだが、無駄にした時間を返してほしい。そういえば同じ監督の「あゝ、荒野」のヒロインもとんでもない不細工だった。まああれは作品としては良くできていたけど、でもこの監督の作品は二度と見ないだろうな。
鑑賞日:2021年2月17日
製作:2019年・日本