監督:TOM TYKWER
出演:BEN WHISHAW
DUSTIN HOFFMAN
ALAN RICKMAN
なかなか斬新なお話で、展開の予想が出来なくて面白かった。ただ視覚的にも内容的にもかなりグロテスクな場面が多い。実際、18世紀のヨーロッパなんて街も人もあのぐらい不潔だったのだろうが、画面の中からいろいろな悪臭が漂ってきそうな映像が続く。
主人公が執着する若い娘の匂いというのも、実のところえらい臭そうな気がする。
で結局この話はなんなのかと言えば、お伽噺である。かぐや姫とか雪娘(子どものいない老夫婦が雪で女の子を作ったら人間になった、というお話)と一緒。主人公の存在自体が幻のようなもので、彼を手放した者はみな速攻で死んでしまうというのもいかにもお伽噺である。終わり方もお伽噺だし・・・
鑑賞日:2008年6月1日
製作:2006年・ドイツ/フランス/スペイン/アメリカ