☆ ペンギン・ハイウェイ

監督:石田祐康
声の出演:北香那
     蒼井優
     釘宮理恵
     潘めぐみ

 これはやっぱり「不条理」モノなんだろうか・・・。ファンタジーには違いないんだろうけど、ファンタジーだと納得できるほど夢を感じなかった。とにかく、あまりに非現実的過ぎて、意味不明。もちろん映画の中で起こっている事象自体は見れば分かるのだが、それが何なの?というか、なんというか。あれが許されるなら、どんなに突飛で荒唐無稽で滅茶苦茶なお話でも、納得できる説明もなしに無条件に受け入れられることになってしまう。それこそカフカの世界だし、やっぱこれは「不条理物」なんだな・・・と、最初に戻る・・・

 登場人物に感情移入できるか、自分の小学生時代と重ねてときめきを感じられるか、この辺が評価の分かれ目だろうな。

 私はどうにも登場人物に共感できなくて、ダメでした。相対性理論とか語ってるガキがクラスに2人もいるような田舎の公立小学校がどこにある?! いじめっ子やハマモトさんの言動も、既視感バリバリ滅茶苦茶よくありがちのステレオタイプ。

 そもそもチェスという時点で全然ダメだわ。日本にチェスのルール知ってるやつが、どれだけいる? 将棋だったら、まだ許せたかも。

 構図(作画)のひどさも目に余る。夏祭りシーンでの「ハマモトさんのお父さん」や「おねえさん」、身長2メートル超ですか? あれじゃ「巨人」ですけど・・・

 まあ、あまりの訳わからなさに一体どういうオチが待っているのかと興味が持続して、つまらなくはなかったけどね。ペンギンはかわいいし。

鑑賞日:2019年2月23日
製作:2018年・日本


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