監督:FREDERIC FORESTIER
出演:DOLPH LUNDGREN
MICHAEL SARRAZIN
ROY SCHEIDER
MONTEL WILLIAMS
公開時にあまり話題にならなかった気がするが、これは面白いじゃないか。皮肉たっぷりのタイトルも、ばっちりである。
久しぶりに見たドルフ・ラングレンもロイ・シャイダーも、随分と顔が変わってしまった(でも、結構前の映画なんだよな)。しかし、ラングレンの肉体の説得力は相変わらずだし、シャイダーは渋い演技でいい味出している。ここ近年、明らかにクリントン夫妻に似せた大統領夫妻が登場する映画が多いが、シャイダーは見かけも背景もひと味違った大統領を演じている。夫人はちょっとヒラリーっぽかったけど。
アメリカの軍事政策をかなりおちょくった内容だ。核兵器をジャックしたテロリストが最初に狙う標的も、お茶目だ。テロリストの要求がまたスゴい。
結構、お金かけてるし、場面の切り替わり具合も絶妙だし、純粋なアクション映画としても十分楽しめる。冒頭のカーアクションなど、ウケまくってしまった。
定石をはずさず、でも退屈させず。重過ぎず、軽過ぎず。非常にできのいい娯楽作品である。
鑑賞日:1999年9月12日
製作:1997年・アメリカ