監督:JAUME COLLET-SERRA
出演:ISABELLE FUHRMAN
VERA FARMIGA
PETER SARSGAARD
ARYANA ENGINEER
これは怖い! かな〜り怖くて、面白い。手に汗握りながら、のめり込んで楽しめる。カメラの動きもいいし、シナリオもよく練り込まれている。少女の正体がばれるところでは、そうきたか!・・・という感じで、見事にやられました。
いくら死産に遭遇したからって、すでに2人も子どもがいるのに孤児を、それも赤ちゃんならともかく9歳にもなる子どもを引き取るというのは少し変だが、そうでないとストーリーが始まらないので仕方がない。その辺は目をつむって、恐怖の物語を楽しみましょう。
主役のISABELLE FUHRMANがとにかくすごい。あまりにうまいので、実は子どもっぽく見える大人が演じているのか?!と思ってしまったほど。最初の利発そうで可愛らしい少女の顔と終盤のくたびれ果てた顔(どうしたらあんな怖い顔ができるんだ?! 怖過ぎる)、そのギャップたるや、まるで別人のよう。末恐ろしい・・・
主役以外も、全体に配役がいい。妹役のARYANA ENGINEERは超可愛くて、しかも幼いのに名演技。聾唖者という難しい役なのに、表情やしぐさで見事に感情を表現している。お兄ちゃん役のJIMMY BENNETTも可愛いこと。いじめっ子も可愛い顔して実ににくたらしいし、近所の色気過剰おばちゃんも、いかにもそれっぽくていい味出してる。
私的には、直接的に残酷な場面より、薔薇の花束の場面が一番怖かった。どうしたらそんなことを思いつけるんだ?! こいつは悪魔か?!・・・と、背筋を寒気が走ったもんね。
鑑賞日:2010年5月24日
製作:2009年・アメリカ