監督:橋本光二郎
出演:土屋太鳳
山崎賢人
竜星涼
森口瑤子
時間軸を超えて、大切な人を守ろうとするという、青春物にわりとありがちなパターンのお話。土に埋めた手紙がなんで届くんだよ?!という根本的な突っ込みは我慢するにしても、この内容で139分は長すぎでしょ。時間を贅沢に使い、沈黙や余韻を大切に撮ったというのは分かるけど、それにしてももうちょっとテンポ良く短くできたのでは?
それに、主人公たちが年食い過ぎ! 6人全員20才以上で、桜田通にいたっては(2014年で)24才! ぜんっぜん、高校2年生に見えません!!! この手の作品を見ていつも思うけど、どうして実際の高校生で撮らないのかね。未成年だと夜遅くまで撮影できないから??? 山崎賢人は線が細くて儚げでギリギリ許せる(高校生に見える)けど、主人公の土屋太鳳はやたらと顔がデカくて、ちっとも可憐じゃない。「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦! ベリアル銀河帝国」でエメラナ姫を演じていた頃の初々しくて華奢な彼女なら適役だったろうけど、朝ドラでケーキ食い過ぎて(?)太ったヒロインなんて、ホント勘弁。土屋太鳳は背が低いので、余計に格好悪い。じれったいほど奥手な演技も、小太りだから鈍くさいようにしか見えない。エメラナ姫の頃だったら、演技は同じでも本当に可憐で応援したくなったかもしれないが、これじゃ見ていてイライラするだけだ。
タイトルの「オレンジ」にしても、原作ではもっとたくさん出てきたのかもしれないが、映画だとどうしてあれだけでタイトルになるの???って思ってしまう。
全体に期待外れだったのだが、初めて見る山崎賢人が非常に魅力的だったのと、(どっちも高校生には見えないけど)キョウリュウレッドとニュー電王の共演におまけして☆2つ。心に響く台詞はいろいろあったので、原作はきっと素敵な漫画なのだろう。
映画とは直接関係のない余談。しばらく前、キング(キョウリュウレッドの頃の竜星涼)が「オレンジっていう映画だけどさ、あれ、本当は『俺んち』なんだよね」と私に言っている、という、意味不明の笑える夢を見た。この夢のせいで、この映画を見る気になったのでありました・・・
鑑賞日:2016年8月17日
製作:2015年・日本