監督:堤幸彦
出演:堤真一
石田ゆり子
岡田健史
松田翔太
「サスペンス」とか「ミステリー」とか書いてある映画サイトがあったが、サスペンス要素はほとんどなく、ましてやミステリー要素なんか皆無。ほぼほぼ人間ドラマ。
母親が、ステレオタイプな「バカな母親」に描かれていきそうな雰囲気で、不愉快になりかけたのだが、ギリギリのところで踏みとどまった。逆に父親は、最初は子どもにとって無理解な毒親かと思ったのだが、実は意外に人格者だった。まあその辺は、実際の人間ではなくて作られた人物像なので、物語の登場人物の性格に統一感がないというのはままある話。
どっちに転んでも待っているのは地獄、というお話で、救いがないが、役者の演技力のお陰で見応えがあって面白かった。
ただ、松田翔太演じる雑誌記者は、いい人過ぎかな。
岡田健史の端正なお顔をあまり拝めなかったのは、残念無念。
最初と最後のドローン(?)空撮や、独特なデザインの家など、人間ドラマ以外にも見所あり。
鑑賞日:2021年2月27日
製作:2020年・日本