監督:是枝裕和
出演:柳楽優弥
北浦愛
YOU
韓英恵
最初に母親(YOU)が登場した瞬間から、声とかしゃべり方とか風貌にとてつもない嫌悪感を覚えてしまった。以来、彼女が出てくるたびに虫ずが走り、彼女の言動にいちいち腹が立ち、画面に登場しなくなってからも息子が彼女に電話をかける場面などでまたいちいちムカついてしまった。気付いたら最初から最後まで、この母親に対する嫌悪感に意識の半分ぐらいを占領されっぱなしだったような・・・
多分、映画のモデルになった実際の女はもっと酷いヤツだろうし(もちろん実際の長男だって、こんな「でき過ぎた子」じゃなかったみたいだし)、それでも子どもに直接暴力を振るったり怒鳴ったり食事を与えなかったりする親よりはまだマシなのかもしれないケド。
それにしても、こういう女は強制的に子宮摘出でもなんでもして、二度と子どもを産めないようにしてやればいいのに。・・・って、「こういう女」だって分かった時点で、すでに何人も不幸な子どもが生まれてるか・・・(余談だけど、強姦したヤツとか児童買春したヤツは、強制的にペニスを切り取ってしまえばいいのに、と、いつも思う)
全体としていい作品だとは思う。柳楽優弥の演技は予想していた以上にすごかったし、妹弟を演じた他の子どもたちも負けずにすごい。基本的に最初から最後まで淡々としていて、世にも悲惨なお話を「お涙ちょうだい」にしなかった監督もすごい。
鑑賞日:2007年6月13日
製作:2004年・日本