☆ 西の魔女が死んだ

監督:長崎俊一
出演:サチ・パーカー
   高橋真悠
   木村祐一

 サチ・パーカーはまさに適役だし、緑豊かな自然の光景には心洗われる。あんな風に昔みたいに、大自然に囲まれて自給自足で生きていけたら、心が豊かになって、優しくなれるだろうなあと思う。

 全体にそつがなく、心温まるいい映画であることは間違いない。少し悔いの残る別れ方とおばあちゃんからの最後のメッセージなど、ベタだが心地よい涙を誘う。

 しかし! 孫が登校拒否になった理由が「女子のつき合いって特殊」だから・・・かよ!? なんと安易な思考放棄。とりあえず「女の子同士は陰湿だ」と言っておけば、みんな納得してくれるだろうってか? 男子生徒だってグループを作るし気に入らないヤツを村八分にもする。いじめもかつあげもする。男子同士の陰湿なリンチ殺人のニュースだっていくらでも報道されている。それでも、とりあえず「女は陰湿」という何の根拠もない「共通認識」に何の疑問も抱かない、世間一般の思考停止。本当に吐き気がする!

鑑賞日:2009年2月15日
製作:2008年・日本


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