監督:白石和彌
出演:綾野剛
中村獅童
YOUNG DAIS
ピエール瀧
「MIU404」での活躍も記憶に新しい綾野剛、この映画でも最初の配属先が「機捜」だったのでちょっとウケてしまった。
エンタテインメントとしてさらっと楽しめる反面、内容を真剣に考えちゃったら、あまりのバカバカしさにあきれ果てるお話である。「日本で一番悪い」なんて買いかぶりすぎ。もっと極悪な警官はたぶん山ほどいる。「日本で一番『頭が』悪い」なら、まだ分かる。逆に、綾野剛演じる諸星は私腹を肥やすどころか、身銭を切って借金までして、かわいらしいぐらい。挙げ句に調子ぶっこいて破滅して、自業自得。結局、大していい思いもしていないのが気の毒になってくる。
とにかく押収する銃の数を増やしたい、そのためにわざわざ自分たちで買い付けるって、あまりにアホらしくて冗談としか思えない。いい大人が寄ってたかって、本当にこんなことをしていた(いる?)のか?! これが実話を元にしているというのだから、北海道警には恐れ入る・・・。
本筋とは関係ないが、いきなり高阪剛が出てきたり、途中で武田幸三が出てきたりして、なんだか懐かしかったな。
鑑賞日:2020年9月12日
製作:2016年・日本