☆ 耳をすませば

監督:近藤喜文
声の出演:本名陽子
     高橋一生
     小林桂樹
     佳山麻衣子

 ナント、若き日の高橋一生が主人公の相手役の声優をやっていたとは!

 それはともかく、どうしてジブリ作品は必ずのように声優が本職ではない役者などを、うまい下手に関係なく使いたがるのか?! いや本職じゃなくても、上手ならいいよ。だけど、主人公の父親の声のあの違和感はなに?! ちょっとセリフが長くなるとなまりまくって、外国人かよ!?と突っ込みたくなった。この父親役の立花隆なんて、普通の役者ですらないじゃないか。どういう人選だよ! どうしてわざわざド下手クソな素人を使って、自分たちの作品を自らブチ壊すのか、まったく理解不能。しかも懲りずに何度も。

 ストーリーは、前半の惚れた腫れたの胸キュン物語はなかなか良かったものの(しかし、ジブリの他の作品に出てくる女性キャラと全く同じ、主人公のオーバーリアクションな怒り方には、辟易した)、後半の非現実的展開に至って見るのを止めたくなった。子どもと一緒に見てたから止められなかったけど。

 中3の主人公が愚かでバカなことをするのは「若者の常」だから仕方がないとして、ヤンキーでもないのにほったらかしの主人公の両親は一体なんなの?! 両親も姉も、物わかり良過ぎ・・・。若気の至りから正しい方向へ導いてやるのが親の務めだろうに! さもなくば親なんてうざいだけで存在意味ないし。

 ヤンキーでもないのに、まだ学生の姉が家を出ることについても、あんなにあっさり認める母親なんて、いねーよ!

 ラストのプロポーズにいたっては、ありえなさ過ぎてめまいがした。そもそもお前ら、付き合ってすらいないだろうが! この映画作ったヤツの脳みそ、小学生レベルかよ!(原作物らしいので、原作が小学生少女対象なのかもしれない・・・)

 評価が「☆☆」なのはストーリーとは関係なく、街角の風景やいかにもな団地の内外の様子、東京の郊外の景色などの描写が実に見事で素晴らしいから。

鑑賞日:2018年3月11日
製作:1995年・日本


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