監督:TONY GILROY
出演:GEORGE CLOONEY
TILDA SWINTON
TOM WILKINSON
SYDNEY POLLACK
TILDA SWINTONの妙にリアルで人間くさい演技が印象に残る。大企業幹部に引き抜かれた超エリートでありながら、1人鏡に向かって何度もスピーチの練習をする。冷静沈着に見えて、本番の後は脇の下が冷たい汗でびっしょり。動揺した時の微妙な演技も見事。終わってみれば彼女が心から笑った場面が思い浮かばない。
考えてみるとGEORGE CLOONEY演じる主人公もほとんど笑わない。子どもと一緒にいる時ですら、心から笑っているようには見えない。
彼ら2人だけじゃない。この映画の主要登場人物は、誰も心から笑わない。誰もがうちに憂鬱を抱えている。
終わり方はすごくいい。久しぶりに100点満点に気に入る終わり方をする映画を見た気がする。
鑑賞日:2008年4月15日
製作:2007年・アメリカ