☆ ルパン三世

監督:北村龍平
出演:小栗旬
   黒木メイサ
   ジェリー・イェン
   浅野忠信

 微妙な感じだけど、まぁ、「デビルマン」とか「ガッチャマン」とか、数ある実写化大失敗作品と比べればかなりマシか・・・。「あのルパン三世」の実写版だと思わず、これはこれ、こういう独自の作品と思って見れば、まあまあかな。ただ、あざといぐらいにテレビアニメを意識している部分があるかと思えば、「あのルパン三世」ではあり得ないという場面もあり、やっぱり微妙・・・。

 そもそも、「あのルパン三世」には、派手なドンパチや生々しい肉弾戦は絶対に似合わない。敵が大群で押し寄せてきたら催眠ガスを使うとか、もっとスマートに片付けるでしょ。汗くさいトレーニング場面も、「あのルパン三世」には絶対に似合わない。水面下でどんなに足をバタバタさせていたとしても、他人から見える水の上では常に澄まし顔なのがルパンでしょう。あんな泥臭いシーン、入れるなよ。

 どんな縁やゆかりがあったにしろ、ルパンがグループに入ってボスに従って仕事するってのも、なんだかねぇ。次元と初めて組んだ感じだったから、まだ若かりし頃のお話という設定なのかもしれないけど(にしちゃあ、小栗旬は老けてる!)。

 あと、これだけは絶対に言いたい! 敵がハマーから降りた直後に、ハマーが縦に真っ二つにならなきゃ絶対にダメでしょ! 視聴者の99%以上が間違いなく期待したハズ!!! 見事にスカされたよ。

 とにかく黒木メイサが美人で格好いいので、かなり救われている。小栗旬もギリギリでオーケー、玉山鉄二と浅野忠信は、まああんなもんかな。敵役やアジアの役者たちも、おおむねナイス。綾野剛はちょっとイメージ違うけど。ってか、ガッチャマンといい、本来もっと濃い顔の役者を使うべきところに、あの思いっきりの東アジアヤンキー顔で、よく出てくるよねぇ、綾野剛。五ェ門は、もっと濃い時代劇顔の役者にやってほしかった。

 ところで、なんで埼玉県警???

鑑賞日:2015年5月28日
製作:2014年・日本


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