監督:SOFIA COPPOLA
出演:BILL MURRAY
SCARLETT JOHANSSON
なんでこんな映画が、日本人の間でも比較的評判がいいのか、まったく理解できない。そら、アメリカ人はいいと思うかもしれないけどね。あるいは、舞台がパリとかソウルとか、どこか東京以外だったら私ももうちょっと好意的に見たかもしれない。確かに「日本(というか、欧米以外)を馬鹿にしてる度」は他の同様の舞台設定の映画よりマシかもしれないけど、単に「マシ」ってそれだけ。基本的な見下した態度、植民地根性というか英語至上主義は、大差ない。
主人公の男は、一体なんなんだよ?! たかがあんな簡単で短期間の仕事で300万ドルももらっといて、何が不満なんだよ?! 普通の人間は百万倍も嫌な思いして一生あくせく働いたってそんなに稼げないっての。
もっと腹立つのは女。若いくせに仕事もしないで、旦那の仕事に便乗して人の金で海外旅行してる「いいご身分」な穀潰しのくせに、何様のつもりだよ?! 嫌ならとっとと国に帰れ! ニューヨークで生まれ育ってロサンゼルスに来たって設定が、さらに私の神経を逆なでする。東京ばかりか、ロサンゼルスまで馬鹿にする気か?! あんたまさに「snotty」だよ、その通り(って、わざと憎まれ役として登場させているとも思えないけど・・・)。
他の登場人物も、日本人もアメリカ人も馬鹿ばっかでホントいらいらする。あんな仕事のギャラに300万ドルも払うような会社があんなひどい通訳、雇うわけねーだろ! ホテトル女にいたってはギャグにすらなってない。登場させる意図が全く理解できない。
とにかく、誰に対してもまったく感情移入できない。
鑑賞日:2004年3月24日
製作:2003年・アメリカ