監督:TOMAS ALFREDSON
出演:KARE HEDEBRANT
LINA LEANDERSSON
暗くて静かで美しくて哀しくて、これ、かなり好きかも。(ベタベタな邦題は、どうかと思うケド・・・)
恐怖映画という分類だったので怖い映画だと思って見始めたけれど、恐怖映画と言うよりは幼い少年少女の純愛映画と言ったほうがぴったりくる。「キャリー」系とでも言えばいいか・・・
常に寒々しい北欧の景色、透き通るような金髪で肌も抜けるように白い孤独な少年、やたらと長い夜、ゆったりと静かなストーリーの流れ、すべてが見事にかみ合って絵になっている。中でも、ぱっと見は(というか、本当に)少女なのに、時々老婆のように見えたりするLINA LEANDERSSONが秀逸。
終盤の展開は、ある程度予想されたけれども、それでもちょっとジーンとくる。そして、最初は父親かと思われたおじさんも、彼女と出会った時は12歳の少年だったのかな・・・なんて考えてしまったりして・・・(それ以上は言葉にすまい・・・)
鑑賞日:2010年5月5日
製作:2008年・スウェーデン