☆ LEAVING LAS VEGAS

監督:MIKE FIGGIS
出演:NICOLAS CAGE
   ELISABETH SHUE

 アル中男と不運な売春婦の、救いようのないラブストーリー。本当に本当にどうしようもないのだが、不思議とそれほど暗くない。

 ただひたすら、死ぬまで酒を飲むと誓う男。ニコラス・ケイジが安定した演技と、時にはエンターテイナーぶりで魅せてくれる。素顔は可愛いが、化粧するとケバいシュア。まぁ、売春婦の化粧だから、当たり前といえば当たり前か。かなり悲惨な目にも遭うが、それほど悲壮感を漂わせない。どちらも、乾いて淡々としている。砂漠ラスベガスの乾いた空気と相まって、湿っぽさはあまりない。

 泣かせもしない、説教臭くもない。激しく燃え上がる訳でもない。ただただ、最底辺にいる男女が繰り広げる、ほんのわずかな時間のラブストーリー。エンディングの「My One And Only Love」(スティング)がいい。

#しかし、アメリカ人には羞恥心てものはないのか? 「GRIDLOCK'D」でも思ったけど、他人のいる前で用を足すのは当たり前なのか?!

鑑賞日:1998年5月23日
製作:1995年・アメリカ


− ビデオ感の目次に戻る
− 映画関連コーナー目次に戻る
− トップに戻る