監督:OLIVIER DAHAN
出演:MARION COTILLARD
PAULINE BURLET
JEAN-PIERRE MARTINS
伝説の歌手(らしい)エディット・ピアフの47年という太く短い激動の人生を、箇条書きにして適当に抜き出して順番並べ替えた、そんな作品。あまりにも場面(時代)が頻繁に切り替わるので、ついて行くのが大変。説明不足なエピソードも多々あり、ある程度の予備知識がないと厳しいかも。
それでも星3つ点けてしまうのは、彼女の人生があまりにも印象的だから? 強烈な余韻が残るから?
悲惨な子ども時代を演じた子役も芸達者だし、20から晩年までを演じたMARION COTILLARDはアカデミー主演女優賞受賞に値する熱演。劇中の彼女は顔も声も別人のよう。不細工で、姿勢が悪くて、育ちが悪くて下品で、ぞっとするようなしゃがれ声。それでもなんだか憎めないピアフになりきっている。年代も、若々しい20才の頃から、40代なのに老婆のように見える晩年までを見事に演じてみせた。
一見の価値有り。
鑑賞日:2008年3月4日
製作:2007年・フランス/イギリス/チェコ