監督:中島哲也
出演:妻夫木聡
黒木華
岡田准一
青木崇高
興行的に今ひとつだったようなので大して期待せずに見たのだが、意外に面白かった。怖いかと言われれば、ぶっちゃけ、あまり怖くはないが、原作からの取捨選択が上手で、映画用にうまくアレンジしてきれいにまとめてあって感心した。人間ドラマとしても、なかなか楽しめる。
ただ、結婚式の場面などはダラダラと冗長だし、もうちょっとトリムして2時間に収めてほしかった。
ちなみに、原作タイトルの「ぼぎわん」という言葉には、ちらっと触れる程度。なので、バケモノの正体もきっと「ぼぎわん」とは違うのでしょう。ま、バケモノの姿が見えないので、怖さも半減なんだけど・・・
松たか子演じる霊能力者がちょっと浮き世離れしちゃってたけど、他は皆、見事な熱演・快演・怪演ぶり。特に、妻夫木聡と岡田准一の「恐怖の競演」には大満足。小松菜奈は嫌いなんだけど、ああなってしまうと最早誰だか分からないので全く気にならなかった。ぶっちゃけ黒木華も顔が好きじゃないんだけど、演技がうまいことは認めざるを得ない。
終盤の仰々しい悪魔退治(?)は、エンターテインメントの王道といった趣。で、結局、退治できたの・・・? 差し違えたってことなのかな・・・?
鑑賞日:2019年7月27日
製作:2018年・日本