監督:黒澤明
出演:三船敏郎
山田五十鈴
千秋実
志村喬
マクベスをベースにした作品だとか。シェイクスピアは小学生の頃に凝ったので、マクベスも読んでいるはずなのだが、どんな話かすっかり忘れてしまった。もちろん、別にマクベスを知らなくても十分に楽しめる。
人間の果てしない欲望が、この世の物ではない「物の怪」に触発されて噴出し、ずるずると深みにはまり抜け出せなくなっていく。三船敏郎も迫力満点だが、奥方役の山田五十鈴がもっとすごい。はっきり言って、怖過ぎる。こちらのほうが「物の怪」みたいである。
それにしても、古い作品をDVD化する際の音質の劣化はどうにかならないものなのだろうか。何を言っているのか聞き取れない部分が多く、日本語の字幕がほしいところだった。「七人の侍」でも少し感じたが、この作品はもっとひどい。最新のデジタル技術で音声をクリアに聞き取りやすく・・・なぁ〜んてことはできないもんかねぇ。
鑑賞日:2007年11月14日
製作:1957年・日本