監督:SABU
出演:中川大志
石井杏奈
井之脇海
清原果耶
冒頭のシーンはいらない。いきなり自ら思いっきりネタバレしているようなものだ。あれがなければ、終盤の殺るか殺られるかのシーンをもっと緊張感を持ってハラハラドキドキしながら見られたのに、非常に残念だ。
まあ、そこそこ面白いんだけど、謎の行動をする登場人物が多過ぎる。学校行く時にデカいタッパにおはぎ入れて渡されたって困るし。ましてやいじめられている子が学校でそんなもの持ってたらどうなるか、火を見るより明らかだろう。車がバックしてきた時点で危ないヤツだと分かる相手にベラベラしゃべりまくる主人公の母もあり得ないし、そもそも「玻璃」はもっと早い段階でとっとと警察に行けよ! 百歩譲ってギリギリまで耐えたにしても、友達にボート借りて池に入るより、さすがにもう警察行くだろう、普通!(まあ、行かなかったお陰で「砕け散る」展開になったわけだけど) 外で半殺しにした相手をわざわざ自宅に入れて火を付けようとするのもおかしい。せっかく外だったんだから、そのまま埋めるなり池に沈めるなりするほうが手間もかからないし疑われないし家を失う必要もない。
石井杏奈は、どうにも顔が苦手。薄い眉毛で昭和のホステスみたいだし、「ホムンクルス」でも思ったけど間違っても高校生に見えないから。ましてや一年生なんて・・・いつも髪の毛で顔が隠れていたお陰で何とかなっていたけれど。
井之脇海は、映画を見る前に情報を調べていて配役に名前を見つけた時は、いくらなんでもあの顔で高校生はないでしょう、と思ったのだが、いざ制服で登場してみれば意外に違和感がなくて驚いた。
それにしても主人公、さわやかイケメン中川大志だからそれほど違和感なく見られたけど、実際にあんなヤツがいたら滅茶苦茶暑苦しくて鬱陶しいよな、多分。それに、いじめられっ子を「助けたい」のは分かるけど、あのキャラに恋愛感情まで抱くかね???
鑑賞日:2021年9月4日
製作:2020年・日本