監督：吉田大八
出演：神木隆之介
　　　東出昌大
　　　橋本愛
　　　大後寿々花

　なによりもまず、メンツがすごくてびっくりした。主要キャラの多くが、今や誰もが知る俳優として活躍してるじゃん。いやホントにすごいな、キャスティング。先見の明がありまくり。

　さて、いろいろな映画賞を受賞している作品ということで期待して見たのだが、内容はとりとめがないというか、しまりがなくて今いちだった。まあ、恋の矢印があっちこっちいろんな方を向いてる（片思いや横恋慕）、ありがちな青春群像劇か。つまらなくはないが、そんなに評価するほどのものとも思えない。

　そもそも、どうして何度も「金曜日」なのか、３回目ぐらいでやっと気付いた。それぞれ別の人の視点なのだということは分かったけれど、あまりうまい方法とは思えなかった。

　神木隆之介、東出昌大、橋本愛は文句ないんだが、若い頃（今も若いけど）はさぞやキラキラ格好良かったか、あるいはとんでもなく可愛かったか、と期待して見た鈴木伸之が、短髪で眉毛が薄短くて田舎のチンピラにしか見えなくて（劇中でもゴリラと呼ばれてたし）、相当に落胆した。見なきゃ良かった・・・。

　山本美月は好きなんだけど、これは頂けない。キャバいし妙に顔がデカく見えるし全然高校生に見えないし・・・（なんでもっと若い子使わない？！）。松岡茉優は、相変わらず（昔から）特徴がなくてどんな顔しているのかよく分からん。それに松岡茉優、東出昌大と本当にキスするのがそんなに嫌だったの？　21世紀にもなって、あそこまで露骨な「偽」キスはあり得ないでしょう（横浜流星と浜辺美波を見習え）。

　でもって結局、「桐島」ってなんだったの？　一瞬、屋上から飛び降り自殺でもしたのかと思ったけど（そうじゃなかったら、あんなにみんな必死に走っていかないでしょ？！）、そういうわけじゃないんだよね・・・？？？　何が言いたかったのか、さっぱり分からん。

鑑賞日：2020年11月10日
製作：2012年・日本