監督:佐藤信介
出演:山崎賢人
吉沢亮
橋本環奈
長澤まさみ
戦国物は、大抵登場人物が多くて複雑で、誰が誰かや関係性が分からなくなることが多いのだが、この作品では有名(=既に顔を知っている)かつ個性的な俳優を贅沢に配役してくれているお陰で、分かりやすくてとても助かった。余計なところに神経を使わず、素直にストーリーを楽しめる。
長くしようと思えばいくらでもできたであろうところを、うまく134分にまとめてくれたのも良かった。このぐらいなら集中力を切らさずに見られる。まあ、面白いのであっという間の2時間余だけれど。
美男美女(って、女性は2人しか出てこないけど)をふんだんに登場させているところも、目の保養になって非常によろしい。ただ山崎賢人は、イケメンだしアクションも頑張ってるんだけど、どうにもミスキャスト感がぬぐえない。あの線の細さと育ちの良さそうな品のいいお顔で、どんなに頑張ってバカで下品な演技をしたところで、わざとらしくて白々しく見ているほうが恥ずかしくなる。じゃあ誰なら良かったのかと考えてみるも、吉沢亮もお上品な顔だし、満島真之介なら完璧に演じてはくれただろうけど集客力が弱いし、なかなか難しいねえ。
まあ山崎賢人も、変にいきがってる場面以外は問題ないし、長澤まさみは格好いいし、スカッとしてとても面白かった。
鑑賞日:2019年10月27日
製作:2019年・日本