監督:キム・ドヨン
出演:チョン・ユミ
コン・ユ
キム・ミギョン
コン・ミンジョン
しばらく前に、原作小説とともに話題になっていたこの作品。アマゾンプライムで見つけて、見てみることに。
もっと暗くて重い話かと思いきや、かなりサラっとしていて驚いた。主人公はきれいだし、夫は優しい。確かに鬱陶しい親戚はいるが、自分の母親やきょうだいは完全に味方だし、父親も決して悪意があるわけではない。それでどうして、そこまで病むのか。これじゃ、ただの産後鬱の話じゃないか。
・・・と思ったら、原作小説では主人公は職場でもっと酷い目に遭うらしい。映画化に際して内容をマイルドにする意図がよく分からないが、それでもまあ共感できる部分はかなりある。
主人公は、もっと表情が豊かな役者のほうが良かったかな。他人格が出ている時も表情があまり変わらないのでは、せっかく映画にした甲斐がない。
子連れ母に対する世間の嫌がらせは、日本でも相当ひどいらしい。子連れに嫌がらせをする連中は、自分はいきなり一人で生活できる大人の状態で生まれてきたとでも思っているのか。将来、自分たちの年金を稼いでくれる子どもたちと、年金の稼ぎ手を産んでくれた母親達に、少しは感謝しろよ!
鑑賞日:2022年6月3日
製作:2019年・韓国