監督:三宅唱
出演:柄本佑
石橋静河
染谷将太
萩原聖人
某雑誌で高く評価されていたので見てみたのだが、最後まで見るのがかなり苦痛だった。前衛的というかなんというか、好きな人は好きなんだろうけど、私はまったく受け付けない。一緒に高く評価されていた「ワイルドツアー」も見るつもりだったけど、止めた止めた。
ったく、どいつもこいつも盛りのついた動物みたいに手当たり次第に目の前の異性に誘いをかけて、よっぽど出会いがないのか他にすることないのか、函館のイメージが悪くなるわ。それに、あんな異様なブラジャーの付け方する奴が実際に存在するとは信じられないのだが、監督の指示なのか??? 確かにインパクトはあるけど、だから何???
何より、どうして主役が柄本佑なの?! こいつら、兄弟揃って本当に不細工。それでも弟はまだ愛嬌あるけど、兄はひたすら気持ち悪い。ひょうきんな役や変質者の役ならまだしも(「臨場 劇場版」はばっちり、はまってたぞ)どうして恋愛映画の主人公に柄本佑なの?! こんな醜男と、仕事とはいえラブシーンをしなければならない石橋静河に心底、同情する(余談だけど、「火口のふたり」なんて、紹介記事を読んだだけで気分が悪くなってくる)。おまけに劇中のキャラも、いい加減で無責任で喧嘩っぱやくて最悪のクズ男。なんでこんな最低の醜男に、モテてるヒロインのほうから言い寄るのか?!
全く同じ脚本、同じ演出でも、主役がもっと若くて男前だったら全然印象が違ったと思う。モラトリアムだらだら青春映画は、見栄えがすべてだってことがどうして分からないのか。美男美女3人組ならまだしも、冴えない連中が金もないのに飲んだくれてダラダラ遊んで、見苦しいだけ。
唯一、函館の町の情景だけは味があって郷愁を誘うようで、非常に美しかった。
鑑賞日:2019年9月11日
製作:2018年・日本