監督:佐藤純弥
出演:高倉健
原田芳雄
中野良子
大滝秀治
いろいろと突っ込みどころ満載なのだが、その点はあらかじめ分かっていて、超有名なコント劇を見るつもりで臨んだ。だから、突っ込みどころが出てくる度にニヤニヤ・・・
まず最初に、若い頃の健さんの顔が「リアル・ゴルゴ13」で驚いた。あれはインパクトあるわ・・・。それと、原田芳雄の濃さというか、現在の藤岡弘、にも負けないあの存在感、くどさ、昭和感にぶっとび。一方、あんな「おかめひょっとこ」の「おかめ」みたいなヒロインって、あり??? 倍賞美津子は今見ても普通にきれいなんだから、あれが当時の美人の基準ってわけでもないだろうに、北海道の農場育ちの田舎っぽさを出すため???
昭和感バリバリの効果音にニヤつき、何度も何度もしつこくかかる場違いで脳天気なBGMに爆笑し(これがまた耳に残る音楽で、見終わった後もしばらく頭から離れなくて困った)、これでもか!とたたみかけてくるあり得ない強引な展開に突っ込みまくりながら、非常に楽しく鑑賞できました、ハイ。
それにしてもみんな、何の躊躇もなく撃ちまくるよなぁ。まるで今現在のアメリカの警官(&一部の一般人)みたい。「こんなヤツ、死んで当然」って、警察官が言うか!? ある意味、見ているほうはすっきりするけど、「どんなに憎くても裁きは司法に任せるんだ!」という現代ドラマの警察官とは対極だな。
そして最後のふりがな付きタイトルを見て、初めて知った、「ふんぬ」じゃなくて「ふんど」だったのね・・・(その読み方に、何か意味あるのか???)
鑑賞日:2017年8月16日
製作:1976年・日本