監督:北野武
出演:ビートたけし
関口雄介
淡々と映像が流れていく。私の大好きな、北野作品に共通の味。あざといと感じる演出がこれまでより多かったが、趣の違う作品に対する戸惑いか。
いつものように、非常識で、荒唐無稽で、非現実的。ちょっとおかしくて、ちょっと悲しくて、ちょっと優しい。
何にも追われず、何も考えずにひたすら遊ぶ「夏休み」が、なんだか非常に懐かしく、羨ましかった。(ああ、学生時代に戻りたい・・・)
それにしても、「ビートたけし」の存在感はものすごい。すべてまったく同じ映画を他の俳優で作っても、退屈な作品になるだけだろう。「ビートたけし」が演じるから、こんなに愛しい映画になるのだ。
鑑賞日:2000年10月20日
製作:1999年・日本