監督:中島哲也
出演:役所広司
小松菜奈
清水尋也
妻夫木聡
スタイリッシュな映像を追求したんだろうけど、序盤などは特に分かりにく過ぎるし、空回り気味。超暴力をポップに・・・って、タランティーノのパクリ?
途中、こんな勢いで突っ走っちゃって2時間持つの???と心配になりつつ、あまりの全力疾走ぶりに必死でついて行くうちに、いつの間にか拍子抜けのラストへ。2時間ほとんど暴走し続けたエネルギーは、ある意味すごいし、役者にも監督にも敬意を表する。役所広司も(愛車・グロリアも)オダギリジョーも、ほとんど不死身のゾンビ状態だし・・・
でもって結局のところ、面白かったかどうか自分でもよく分からない・・・という、摩訶不思議な作品。若手からベテランまでキャストはなかなか豪華だし、少なくとも最期まで退屈はしなかった。
この監督の作品、実は結構見てるんだけど、ファンタジーなのはいつものこととして、ここまで暴力的なのは初めてなのではないかと思う。三池・園子温系の血まみれ作品が好きな人なら、楽しめるでしょう。
それにしても、完璧美女の橋本愛に向かって「ブス!」と連呼するのは、ブスにブスって言っちゃダメだけど、美人になら言ってもいいよ、っていう洒落かなんかかね・・・???
鑑賞日:2017年4月12日
製作:2014年・日本