監督:是枝裕和
出演:安藤サクラ
永山瑛太
黒川想矢
柊木陽太
クィア・パルム賞を受賞しているから性的マイノリティが出てくる映画なのだろうな、という程度の予備知識しか持たずに見たが、なかなか見応えがあった。
最初のほうは自分もすっかり騙されて、母親の気持ちになって怒ってしまったけれど、視点が変わってあれあれあれ???となり・・・。
たぶん、何度か見ないと完全には理解できない。自分はそこまでしないけど、見て良かったとは思う。坂元裕二の脚本、好きだし。ただアマゾンの「サスペンス」というカテゴリーは絶対に違う。「ミステリー」なら、まだ許せる。「怪物だぁ〜れだ?」という、ホラーかと思うような予告は、完全なミスリード。
でまあ、面白かったのだが、少年2人の小学生という設定が幼過ぎる。小学生なんて高学年でも普通、恋愛の「好き」という感情なんて芽生えたかどうかというお年頃。そもそも「恋愛として好き」の意味すら分からないのが一般的だろう。ましてや自分の性的嗜好にそんなに小さい頃から自覚的だというのが不自然。性的嗜好なんて、小学生のうちは自分でもまだ分からんだろう。私自身、中学生の頃に女の子が好きだったことがあるし、周りの友達を見ても高校生ぐらいまでは同性同士で「好き好き」となっているのは全然珍しくなかった(私の周りでは、みんな最終的には異性愛)。高校生ぐらいまでは、周りの「魅力的な人」に、性別に関係なく惹かれるものだろう。
鑑賞日:2024年3月20日
製作:2023年・日本