監督:GASPAR NOE
出演:VINCENT CASSEL
ALBERT DUPONTEL
MONICA BELLUCCI
嫌な映画なんだけど否定しきれない、といったような映画評を読み、興味が湧いて借りてみた。
・・・これは劇場で観たら吐くね。「DANCER IN THE DARK」なんか目じゃない冒頭のぐちゃぐちゃの揺れ。暗くてなんだか全然わけわかんないし、見たいところが写らない消化不良感。ようやく普通になったと安心していたら、いきなり最後に・・・。強姦シーンが話題になったようだけど、ありゃ「暴行」シーンだろ。性的な強姦じゃなくて、凄惨な暴行。
字幕では「時はすべてを破壊する」となってるけど、要するに「過去に戻ることはできない」、私が好きな言葉で言えば「人生に『もしも』はない」。ということで、時間が遡っていく編集方法については、悪くないかな。地下鉄の中のシーンでは、なかなか真理を突いた会話もあったりして。
醜悪な映像が多いし、VINCENT CASSELはいつ見てもとんでもなく変な顔だし、この作品を好きはなれないけど、見なきゃ良かったとは思わない。劇場で観たいとは思わないけど、自宅で酔わない程度のサイズの画面で見る分には、なかなか斬新でいいのではないでしょうか。
鑑賞日:2004年10月16日
製作:2002年・フランス