監督:KATHRYN BIGELOW
出演:JEREMY RENNER
ANTHONY MACKIE
BRIAN GERAGHTY
アカデミー賞であんなに賞獲りまくるほどか?!とは思うけど、戦場を舞台にした人間ドラマがなかなか面白い。少々テンポが悪いかなという気もするが、ドキュメンタリー風だからあれでいいのかな。
そもそも他の国(イラク)を正当な理由もなく(他国を侵略する「正当な理由」なんてものが存在するのかどうか不明だが)侵略したのはアメリカなのだから、現地の人に爆弾テロで抵抗されても当然の報い、文句の1つも言えた義理ではないのだが、そういう政治的な思想は綺麗に消し去られている。良く言えば個人の人間ドラマに徹しているし、悪く言えば逃げている。私的にはそれでもアメリカを美化し現地抵抗組織を悪者視しているように感じる部分が散見されたが、ギリギリ許容範囲。見るに耐えない愛国主義、ご都合主義映画では、ない。っていうか、アカデミー賞獲るぐらいだから、これでも一応、リベラルなんだろうな。「REDACTED(リダクテッド 真実の価値)」あたりをあらかじめ見てから、これを見るのがいいかもね。
それにしても邦題の「ハート・ロッカー」って、カタカナで書かれると、胸キュンなロックスターのお話みたい・・・
鑑賞日:2010年4月4日
製作:2008年・アメリカ