監督：ELI ROTH
出演：JAY HERNANDEZ
　　　DEREK RICHARDSON
　　　EYTHOR GUDJONSSON
　　　JENNIFER LIM

　こんな映画を撮るのは、三池か園かタランティーノか・・・と思ったら、その三池監督が出てきて笑った。ま、タランティーノは日本が好きなようだし、日本人（という設定の）女性も登場するし。実際はあんな場所に、若い日本人女の２人連れなんて絶対に来ないと思うケド、オランダで口車に乗せられておびき寄せられた（という設定な）のか。

　前半のしつこく続く「乱交」描写に見るのを止めたくなるも、主題はそこじゃないから・・・と我慢して見続ける。

　後半のスロバキアに入ってからも続く乱交に、少々うんざりしていたら、ようやくお話が佳境に入ってきてほっと一息（？？？）。いやまあ、一息つくようなのどかな映像ではないんだけどさ、この作品の売りであるスプラッターシーンへ。

　トラウマ必至、というキャッチだったけれど、残酷でトラウマというより気色悪くてトラウマという感じ。残酷シーンは、やられている人に感情移入していないから痛みの共有があまりない。思ったよりあっさりしている印象。スプラッターマニアには物足りないだろうな。

　終盤は、何気に普通っぽい終わり方だった。意外な人間が生き残ったり、ちょっと吹き出しちゃうような場面もあったりして、後味も軽い。

　どうでもいいけど、オランダで主人公達をそそのかす白人男の顔が不気味過ぎて、そのままホラー映画に出られそう（後半にまた出てきた時、あの「巨大鼻」でこいつとすぐに分かって便利だったけどね）。残虐シーンより、この顔のほうがトラウマかも。

鑑賞日：2021年５月29日
製作：2005年・アメリカ