☆ 轢き逃げ 最高の最悪な日

監督:水谷豊
出演:中山麻聖
   石田法嗣
   水谷豊
   小林涼子

 タイトルに思いっきり「轢き逃げ」とあり、見ているほうはこいつらがこれから轢き逃げをするんだな、と、分かっている。それでも何だかハラハラしてしまう序盤に、掴みはばっちり。しかし半分いくかいかないかのうちに逮捕されてしまって、こんなんであと半分、どうすんの???と思っていたら、そこからまた新たな展開が待っていた。

 多少、ご都合主義な部分はあれど、ひねりが効いていてなかなか面白かった。

 ただ、社内の軋轢(派閥争い)的な話は後半いっさい登場せず、本来なら激怒しているであろう花嫁の父ですら、まったく出てこない。だったら最初からそういう場面は出さなくても良かったのではないかねぇ。それより新郎新婦のデート場面を増やして、新婦が主人公にベタ惚れな様子を見せてくれたほうが、新婦の行動に説得力が出る。

 あと、最後の場面はいらない。余韻を残してスパッと終わったほうが、映画的に格好いいのに、どうしてもいつも最後に道徳的なご託を並べないと気が済まない水谷豊(脚本も兼ねている)。なんか私生活でも面倒くさそうなジイさんだな。

 どうでもいいけど小林涼子は、化粧を落とした今田美桜にしか見えない・・・。檀ふみは、ものすごく久しぶりに見たけど、いい年の取り方してる。神戸の景色が美しい。

鑑賞日:2020年5月10日
製作:2019年・日本


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