監督:蜷川幸雄
出演:吉高由里子
高良健吾
ARATA
こんな、芸術と呼ぶには無理がある(入れ墨自体は確かに芸術的ではあったけど)作品で、SM濡れ場を披露した後でも、朝ドラのヒロインになれるんだ。NHKって、意外に懐が深いんだなぁ、と、妙なところに感心してしまった。(ってかこれ、「R-15」かよ?! どう考えても成人映画じゃないのか?!)
登場人物の言動はどれも理解不能だし、理解したいとも思わないが、エログロ系平気なんでそこそこ面白かった。キャストがみんな、ハマってるからだろうな。安定したベテラン、ARATAの不気味で何考えてるのか分からない迫力もスゴいが、まだキャリア浅かりし時期にこれだけ吹っ切れた体当たり熱演を見せてくれた吉高由里子と高良健吾に拍手。舌のCGも見事だったしね。
無名の劇団員かエキストラでいいじゃん、っていうような端役に有名俳優を贅沢に使っているのにもびっくり。
気分のいい作品ではないし、感情移入できる部分もほとんどないが、主人公が必死で人生にすがりついていることだけはおぼろげながらも分かった。それにしても歯ってそんなに簡単に粉々になるもの??? しかも行きずりの他人の歯を○○するなんて・・・!!!(オエッ)
鑑賞日:2017年5月3日
製作:2008年・日本