監督:SUSANNE BIER
出演:WILLIAM JOHNK NIELSEN
MARKUS RYGAARD
MIKAEL PERSBRANDT
TRINE DYRHOLM
ULRICH THOMSEN
もっとまったりした内容かなと思いきや、場面の切り替わりや物語の展開のテンポが良く、飽きずに一気に見られる。というか、超久々に1本の映画を中断せずに見たかも。(映画1本続けて見られないのは、内容のせいばかりではないけれどね・・・子どものせいとか、時間がないせいとか・・・)
原題は「復讐」という意味らしい。便宜上、上のように表記しているが、実際はHとVの間はAとEが合体したような文字で一文字。確かにそのまま「復讐」という邦題もどうかとは思うが、「未来を生きる君たちへ」というのは長ったらしくてまどろっこしいし余りにクサい(死語?)。英題の「IN A BETTER WORLD」あたりがちょうどいいかな。
登場する2家族はどちらも崩壊寸前なんだけど、でもどちらも金銭的にはかなり豊かそうなところが微妙。良く言えば安心して見られるが、何が起きてもギリギリの緊迫感がなく、最初から「どうせナントカなるんでしょ?」と思えてしまい、あまりハラハラしない。
子役は2人とも実にいい。可愛いし、役にぴったり合っている。
肝心の監督が伝えたかったこと、だが・・・、復讐はさらなる暴力の連鎖しか呼ばない、という風にも取れるし、時には復讐以外の道がないこともある、復讐は致し方ない天誅だ、という風にも取れる。究極のサンプルを提供したのだから、あとは自分で考えろというところか。私としては「黙って殴られるパパ」より「堪忍袋の緒が切れたパパ」のほうが感情移入できるし、好きだな。
鑑賞日:2011年11月28日
製作:2010年・デンマーク/スウェーデン